タイカ。ワイティティ監督作品「ジョジョ・ラビット」を観ました。ナチス信奉者の少年ジョジョは空想上のアドルフ・ヒトラーが友の孤独な少年。彼がアンネさながら壁の中に隠れていた少女と出会い彼の心は変化を始める。
タイトルバックにビートルズの「抱きしめたい」のドイツ語版が流れご機嫌に始まる。この映画の音楽のセンスは抜群である。登場人物たちも、主人公の二人の他、壁の中の少女をかくまう母(スカーレット・ヨハンソン)も眼を負傷してユーゲントの指導など最前線で活躍できないことに腐っている クレンツェンドルフ大尉 (サム・ロックウェル)、不気味なゲシュタポ、唯一の友達とっちゃんぼうやのヨーキーなどキャストの一人一人が個性的に輝く。そして監督自身が演じるアドルフ・ヒトラー。その狂気の演説の熱気は忘れられぬ。
しかしながら残念でならぬのは、登場人物の言葉が英語と言うこと。そりゃないぜ。言葉が世界観を支えるのになあ。だれかドイツ語版の吹き替えをつくってくれないか。すばらしい映画だけに。
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