ジェームズ・ワン監督作品「死霊館」遅ればせながらシリーズ鑑賞スタート 最新最終作公開直前

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samon
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人気シリーズながらこれまでなぜか未鑑賞。

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結論

バランスの良い魅力的な登場人物達とさまざまな工夫された怪異の表現で十分に楽しませてくれる人気シリーズになるのが頷ける第1作

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概要・あらすじ

「ソウ」「インシディアス」のジェームズ・ワン監督が実話をベースに描き、全米ではR指定ながらも興行収入1億ドルを突破する大ヒットを記録したホラー。1971年、アメリカ・ロードアイランド州に建つ一軒家に、両親と5人の娘たちが引っ越してくる。古ぼけてはいるが広々とした夢のマイホームに沸き立つ一家だったが、奇妙な現象が次々と発生。娘たちに危害が及んだことから、一家は心霊学者のウォーレン夫妻に助けを求める。夫妻が周囲の土地を調べると、恐るべき血ぬられた歴史が明らかになり、夫妻は一家を救おうと館に巣食う邪悪なものに立ち向かうが……。ウォーレン夫妻にパトリック・ウィルソンとベラ・ファーミガが扮する。

2013年製作/112分/PG12/アメリカ
原題または英題:The Conjuring
配給:ワーナー・ブラザース映画
劇場公開日:2013年10月11日

ネットより引用

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感想

「残穢」という名ホラーを思い出しました。アパートのある部屋での怪現象で始まるものの、追究していくうちに周囲の土地全体に因縁があることが判明していきます。

ロードアイランドの一軒家で起こる怪現象も家を中心とした周囲の土地全体にその原因があったということが共通するからです。ただし「残穢」が普通の人が足を使って原因を探求していく物語であるのに対し、本作はウォーレン妻の霊視により原因が見えてしまう。

「残穢」はこの追究のドラマが魅力であるのに対し、本作の路線は違う方向に展開していきます。

まず実話がもとになっているということですが、霊の被害を受ける家族はとても映画的。仲の良い夫婦とかわいい三姉妹。絵になります。これに霊へ科学の力を借りて解決を求めていくウォーレン夫妻が加わって魅力的でバランスのよい登場人物達が完成します。夫妻の助手の男の気や地元の警察官もなかなかいい仕事をしています。

家族を襲う怪現象の数々がこの映画の楽しみです。階段の壁に飾っている絵や写真が一気に落ちてしまう。ゴンゴン音がするので姉が起きると、(普段から夢遊病の気のある)妹が頭をクローゼットにぶつけている。ベットに妹を入れて寝せるが、再び音がしてくる。思い切って姉がクローゼット開けるも何もなく、なんとクローゼットの上に不気味な顔の者がおり、飛び掛かってくるなど最高でした。

秘密の地下室が発見されるのもワクワクですね。板でふさがっていたのが、子供たちが遊んでいてふさがっていた板が一部壊れて見つかる。恐怖の元凶たる地下室に降りていく父。いいですねえ。

ウォーレン夫妻が調査で、最新機器を使うのもこれまたいい。温度変化でシャッターが切れるカメラ。各部屋に設置した集音マイク。それらをモニターする機械。さらには手形や足形を可視化するUVライトなど、男の子はみんなワクワクではないでしょうか。

これらの科学的調査で暴いていくのが、過去の魔女伝説というのがギャップがあって興味を惹きます。ユヴァル・ノア・ハラリの「NEXUS情報の人類史 上巻」では中世の魔女狩りについて語られますが、そこでは魔女などは存在せず、人々の相互監視の密告による悲惨な出来事とされています。

それにしてもエンタメの世界では魔女はその存在を確立しています。「魔女の宅急便」を筆頭に最近では「ウィキッド」等の映画、クラシック音楽の世界でもベルリオーズの幻想交響曲の終楽章は「魔女の夜宴の夢」という魔女や悪魔の宴が不気味に音で表現されています。

これほどまでにポピュラーになった魔女は全くの架空のものなのかという疑問が湧いてきます。AIに尋ねてみると、「村で薬草の知識を持っていたり、占いをするなど、医者的な役割を担っていた人が、キリスト教の教義のもとで「魔女」と呼ばれるようになった側面もあります」と答えました。

この善行の魔女が映画の世界に描かれていく系譜になっている気もします。本作「死霊館」に登場する魔女はこの善なる魔女とは異なり、人々を殺していく恐ろしい存在として禍々しく描かれます。しまいに母親に憑依し、クライマックスの悪魔払いの儀式でのウォーレン夫妻と魔女の対決が展開します。

夫妻はキリスト教会へ悪魔払いをまず依頼に行くのですが、被害を受けている家族が不信心で、子どもたちにも洗礼を受けさせていないなどで難色を示します。しかし、被害の現状を映像で見て悪魔払いを了承、バチカンに許可を得る手続きに進みます。かなりの時間が必要となり、母親の現状に間に合わない。そう判断したエド(ウォーレン夫)が自ら悪魔払いを行うことになります。

最後までウォーレン夫妻が戦うという主人公のブレ無さも成功していると思われます。

最新作にして最終作「死霊館 最後の儀式」が公開寸前です。私はアマプラで継続作をまず鑑賞してみたいと思っています。次はイギリスを舞台とした「エンフィールド事件」実話です。

samon
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実話をもとにしたウォーレン夫妻の活躍。シリーズ作楽しみです。「最後の儀式」劇場行くかな?大画面大音響のホラーちょっと怖いですものね。またレポートします。

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