コーヒー教室<前編>外は嵐でしたが、中は楽しいコーヒーの世界 コーヒーの奥深さを感じるすてきな体験

cafeAinolaへの道
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コーヒーをもっと上手に淹れたくて、コーヒー教室に行ってきました。

samon
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すごい風と雨の日でした。でも、すてきなカフェの中でのコーヒー教室はとても楽しく、これまで知らなかったことや知りたかったことがいろいろと解決しました。独学もいいのですが、やはり先生につくのが一番わかりやすく、腑に落ちるなあと感じました。

coffee&clayworks「笠」

会場は東小島にある、民家を改装したカフェcoffee&clayworks「笠」さんです。

丸山の旧茂木街道の細い坂をしばらく登っていきます。自動販売機が並んでいるのが目印で、急な石の階段の上に「笠」さんがあります。

階段を登ると、昭和の民家風の店が姿を見せます。

レンガに緑がからみついて、なかなかいい雰囲気です。

中に入ると、窓際の席にコーヒー教室の準備がしてありました。私の他にお二人受講するようです。

豆の話

時刻は10:30になり、残りのお二人もいらっしゃって、いよいよコーヒー教室の開始です。ちなみに若いお嬢さんお二人が受講されます。お友達同士のようです。

講座は、まずコーヒー豆の話から始まりました。

テーブルの上には、右から深煎り、中煎り、浅煎りそして一番左の白い「生豆」が並びました。深煎りの奥の豆は、「笠」ブレンドの豆です。今日は4種類のコーヒーを淹れて味わってみるとの話です。わくわくしてきました。

自分の好みの味を探すときの入り口は、焙煎度合いだという話でした。つまり、酸味があり香りが立つ「浅煎り」が好きなのか、苦みがあり、こくが深まる「深煎り」が好きなのか。「中煎り」はその中間ですね。私は最近は「浅煎り」に興味があります。

日本ではこれまで、深煎りがよく飲まれていたそうですが、豆の良質化や流通の広がりで、浅煎りもトレンドになってきているようです。

上の写真は、この日の浅煎りと深煎りの豆です。例えば浅煎りだと「ブラジル」は国名、「ドナナネン」が畑の名前です。その下が「作り」とのこと。「作り」とは何かというと、コーヒーベリーを豆にする方法です。

「ナチュラル」というのは、ベリーをコンクリートの床にまいて、自然に乾燥発酵させるもの。果肉の糖分などが熟成され、豆の中にそれが浸透するようです。

一方「ウオッシュド」は、水を入れたプールに入れて発酵させ、足で踏んだりして、果肉を洗いはがしていきます。

好みの味の探し方として、「焙煎度」の次にこの「作り」に目を向けるとよいとのことです。味としては「ナチュラル」はふくよかで、「ウオッシュド」はさっぱりした味わいになるという特徴があるそうです。

自分の好みの味を見つけるための指針が明確になった気がしました。私の場合は、酸味もありふくよかさも欲しいので、「浅煎り」で「ウオッシュド」をキーワードにすればいいわけですね。

ミルの話

コーヒー豆を購入したとき、豆のままで買う場合と挽いて粉にしてもらう場合がありますね。粉で買うとせっかくの香りを半分はその店に置いてきてしまうことになるので、できれば豆での購入がよいとの話でした。

保存は冷蔵庫がおすすめ。わたしは冷凍庫に保存していたのですが、それだと出したときの温度差で「結露」し、出た水分が豆によくないとのことです。なるほど!

豆で購入した場合に必要になる道具が「ミル」です。この日はカリタの手回しミルで豆を挽きました。挽いた後の何といい香りでしょうか。コーヒーの魅力のひとつがこの香りですよね。思わず「うーんいい香り!」と声が上がります。

わたしも自宅でカリタの手回しミルを使っています。一人分くらいならこの「ガリガリ」感が心地よく、癒やされ気分ですが、二人分三人分の豆を挽くとなると、けっこう大変です。疲れます。そこで、マスター曰く「手回しと電動と両方あるといいですよ」。確かにその通りです。電動ミルも検討してみましょう。

もう一つ教室で得た知識として、粉の大きさを決める「挽き目」調節です。手回しミルはどれも挽き目調節ができることを教えてもらいました。やり方を実際に見せてもらいました。分解してやるのですが、それほど難しくありません。自宅でこんどチャレンジしてみましょう。「ワッシャー」をなくしがちなので注意してとのことでした。

ミルで受講生も「ガリガリ」挽かせてもらって、粉の準備完了です。まあその挽き立ての粉の何といい香りでしょう。これだけでコーヒーってすばらしい!そう思ってしまいます。

フィルターとドリッパーの話

今回の抽出は「紙のフィルター」を使います。このフィルターもコーヒーの味に大変関係しています。一緒に受講していた女の子が、家ではコーヒーメーカーを使っていて、そのフィルターは「金属メッシュ」と話してくれました。

マスター曰く「金属メッシュは、穴が大きいのでコーヒーの油分も落ちておいしくなります。しかし、コーヒーの微粉も落ちてしまう」。微粉を不快に感じる人もいるでしょうね。

逆に紙のフィルターは、微粉を完全にストップします。しかし、油分も落ちないようになるのですね。だから、スッキリしたクリアなコーヒーとなります。

マスターはお店では、この二つの中間である「ネル」でのドリップをしているそうです。中間ゆえ、両方のいいとこ取りができるとのこと。でも、ネルの手入れ等は煩雑そうですね。紙のフィルターは、そのまま捨ててしまえる簡単さも利点ですね。それぞれのメリット・デメリットがあるのですね。

今回は紙のフィルターでの抽出です。紙フィルターの折り方から、丁寧に教えてもらいました。ここでも知らなかったポイントを教えてもらいました。最後の一折りが大事。

ドリッパーについてもいろいろ教えてもらいました。今回使うのは「ハリオ」の一つ穴のプラスチックのドリッパーです。これは世界中にユーザーが多い、ベストセラードリッパーですね。amazonで見てみると、400円もしないものですね。

ドリッパーのは、他に穴が三つや二つのものもありますね。

穴が多いと、ぽたぽたとゆっくり抽出されます。つまり、粉がお湯に浸っている時間が長くなる。しっかりした味となります。深煎りが好みの方はいいかもしれません。

穴が真ん中に一つのドリッパーはこれに対し、お湯の通りが早いので「さっぱり」した味わいになるそうです。ですが、ハンドドリップでお湯を落とすスピードなどを調節することで、好みに調整できるという利点もあります。マスター曰く、一つ穴は「万能です」。

samon
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ちょっと長くなりそうなので、ここまでを「前編」とさせていただきます。次回は、粉の量や温度管理など重要ポイントにふれた後、いよいよ抽出の様子を書いてみます。嵐の中でいただいた絶品スパイスカレーの話もあります。お楽しみに。

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