ケーキの切れない非行少年たち

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ブックバトン3冊目「ケーキの切れない非行少年たち」宮口幸治著を読了しました。殺人・強姦・暴力・窃盗さまざまな犯罪を犯して、少年鑑別所に来る子どもたちの半数近くが、「見る力が弱い」「聴く力が弱い」「想像する力が弱い」子どもたちだという。著者は「反省以前の能力が問題」と訴える。しかし、現実は「被害者の気持ちを考えてみろ」という反省による矯正を主とする教育が少年院の中では行われており、反省の力が無い子どもたちは「わかりました」と口では言っても、実際はわかることが出来ず、再犯を繰り返す。だから、著者は「見る力・聴く力・想像する力」を上げていってやることが必要だと主張する。たいへんわかりやすい本だ。そのためのメソッドや教材も著者は開発していく(コグトレ研究会)。子どもの力を見取り、何が必要かを検討して、必要な教育を与えていく大切さを感じ取れる本だ。

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