グランプリと特別賞

スポンサーリンク

長崎県新人演奏会は、コンクールでもある。優秀賞に選ばれた12人の中から、グランプリと準グランプリが選ばれるのだ。グランプリは男性のピアニストであった。彼が演奏したのはリストの「メフィストワルツ」から「居酒屋の踊り」という曲。リストであるから、超絶技巧を誇示する曲であるのは推して知るべしだ。しかし、彼の演奏はテクニックはもちろんだが、弾かれる多くの音の中で、たぶん重要な音がカーンと良く聞こえるのである。決して音のクラスターに埋もれる事無く耳に届くのである。それがすごいと思った。他の奏者より一段上の演奏と感じた。これからが楽しみなプレーヤーだ。さて、今回の審査発表ではグランプリの他に、審査員特別賞が2人の奏者に贈られた。その中の一人長崎西高2年性の女の子はシベリウスのバイオリン協奏曲の第1楽章を演奏した。情熱あふれる演奏は会場を魅了していた。舞台で青いドレスに身を包んだ彼女は大変大きく見えたが、終演後普段の服に着替えてやはり青いバイオリンケースを背中にしょった彼女は、普通の高校2年生にもどっていた。

コメント

タイトルとURLをコピーしました