堀米ゆず子と児玉桃のベートーベンを聴きました。「春」と「クロイツェル」のソナタだ。気負わない自然な演奏がすばらしい。特に「クロイツェル」が心にのこる。この曲は1803年に作曲されたというから、ベートーベン33歳。そうだ今日はベートーベンの誕生日だ。
恋多きベートーベン。この曲もあるバイオリン奏者のために作曲されたが、彼とベートーベンとの間に恋愛がらみのごたごたがあり、別のバイオリニスト、「クロイツェル」に献呈されたらしい。クロイツェル自身はこの曲にあまり関心を抱かず、弾いたことも1度もなかったというから皮肉だ。
このクロイツェルという名前は、この名曲のおかげで後にトルストイの小説の題名となって後生に後生に残り続けることとなる。さらに、このトルストイの小説にインスピレーションをうけて、ヤナーチェクはこの名前のついた弦楽四重奏曲を作っている。天国のクロイツェルはどう思っとるかなあ。
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