ガメラ飛行型城攻め

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チャン・イーモー監督作品「影武者SHADOW」を観ました。前編カラーでありながら、水墨画のような色調が印象的である。チャン・イーモーといえば、鮮烈な赤をイメージしてしまうが、赤は完全封印されている感じだ。血の色でさえどす黒い。そして、「ブレードランナー」や「セブン」も真っ青の、始終どしゃぶりである。したがって非常の重苦しい。それを緩和しているのが、琴のしなやかなヂュエットである。長大なエンドタイトルでもその2重奏は永遠と繰り広げられ、最後まで映画の世界観に浸ることが出来る。影武者と言っても、日本のそれとは違って、武術にもすぐれており、王も欺く弁舌である。しまいに本物を凌駕していくのがまあリアルで無いが、剣劇アクション、金属の傘でのガメラ飛行型城攻めなど楽しくはあった。ラストのどんでん返しも引きつけられる。セクシーなシーンはほとんどありません。三国志好きの博士ちゃんでも見れるかな。

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