エンニオ・モリコーネが逝きました

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作曲家エンニオ・モリコーネが逝きました。一番好きなのは「ニューシネマ・パラダイス」だろう。ラストシーン、試写室でキスシーンばかりをつないだフィルムを見る主人公。そのバックで流れるあのテーマが無ければ、これほど涙はこぼれないかもしれないのだ。冒頭の朝のベランダ。吹き抜けるやさしい風のような、あのゆれる音楽が、映画への自然な誘いにどれだけ効果を与えたことか。もう一つ好きな作品がある。ブライアン・デ・パルマ監督作品「アンタチャブル」だ。冒頭のシャープでスリリングな音楽。ショーン・コネリー演ずる警官の殉職における音楽の切ないこと。ああ、そうだ「ガブリエルのオーボエ」を忘れてはいけない。密林地帯へのキリスト教布教を描いた「ミッション」で流れるとんでもなく美しい曲だ。彼の新しい曲が聴けなくなるのは悲しいが、彼が生み出した素晴らしい音楽は、フィルムの役者たちと共に永遠に生き続け、観るものを幸せにしてくれることだろう。冥福を祈る。

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