ウェールズ弦楽四重奏団による1年間をかけたアカデミー 微に入り細をうがった指導に弦楽四重奏の深さを再確認する

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samon
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youtubeでレコメンドで出てきた動画です。2023年と2024年の2本が上がってました。その指導に驚愕です。

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結論

楽譜をどう読むか、それをどう表現につなげるかの重要性に気づかせてくれた衝撃的動画。

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概要

2006年に結成、ミュンヘンARD国際音楽コンクール入賞後、スイス・バーゼル音楽院で研鑽を積んだウェールズ弦楽四重奏団が、次世代に自らの経験を伝えたいと2022年よりスタートしたウェールズ・アカデミー。数か月にわたるレッスンを経て、第一生命ホールでの本番を目指します。
本年度も引き続き、アカデミーを通じて弦楽四重奏をはじめとする室内楽を演奏するにあたって重要なアンサンブル能力を、ウェールズ弦楽四重奏団のメンバーと一緒に高め、第一生命ホールの舞台で共演します。

ネットより引用

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感想

第2期と3期の動画を見ました。1年をかけてじっくりアンサンブル能力を高めるアカデミーは、ウェールズ四重奏団のメンバーが入れ代わり立ち代わり指導していく形。

受講者のインタビューでは、「メンバーが指導することが異なることもあるが、その先にある大きな目指すものは同じ」という感想を話しており、混乱することなく指導を行け入れていることが分かります。

モーツアルトの14番「春」1楽章のレッスンでは、冒頭をさらりと弾く受講生に対し、「ここではもっといろいろなことが起きている」と指摘。2小節4小節目のpでの半音階に注目させます。あえてゆっくりと演奏させてその半音階へのこだわりと次のfでの開放を気づかせます。

非常に細かい指導ですが、気づかなかった部分の解析にハッとさせられます。この曲は以前やったことがありますが、ダイナミクスの変化以外気にせずさらさら弾いていました。pへの変化と半音階であることには何かしら隠されたものがあるという目が開かされたようです。

ベートーベンの「ハープ」の指導では、チェロの富岡氏がピチカートについて指導。右手はどの位置ではじくとよいかという話でした。実際のハープを例にとり、ハープは張ってある弦の中央を弾いている。そこが一番良い音がするからだろうと教える。チェロの場合、左手で弦の長さが変化するので、それに合わせて中央となる部分を、指の腹で弾くとよいということです。これはすぐまねできそう。

この動画で、若き弦楽四重奏団が複数あり、彼らが研鑽と研究を積み、そして切磋琢磨していることがわかり、とても希望がもてます。若き彼らを育てようとするウェールズの試みとその一端を動画で公開することはとてもすばらしいと思います。

私は仲間とアマチュアの弦楽四重奏を楽しんでいますが、ともすればただ流して弾くだけ終わりがちです。今回の動画を見ることで、アマチュアであっても楽譜の読み取りとその表現にもっとこだわるべきではないかと感じました。

現在ベートーベンの第2四重奏に取り組んでいますが、3月に4楽章の本番を予定しています。冒頭チェロが一人で主題を演奏しますが、そこに現れる半音階が気になります。ここをどう演奏するかにこだわってみたいと思うようになりました。

samon
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仲間と話しながら演奏を深めていくのはとても楽しいと思います。本動画はそれに気づかせてくれた私にとって有益なものでした。ウェールズ弦楽四重奏団の演奏の好きになりました。よかった動画・CDなど鑑賞してみてください。

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