アダム・ドライバー主演「65」 異星人アダムが地球でつぎつぎにとんでもない目に遭うSF映画 言葉の通じない少女との関係とどっきりホラー

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samon
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出演はほぼ2人。あとはCGという究極の構成なれど、2人のつながりが固まっていく展開にほっこり。

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結論

意味不明の題名故、何の前情報も無く見るのが吉。鑑賞後大満足間違いなし。

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概要・あらすじ

辿り着いたのは、6500万年前の地球
地球(ここ)にいたら、命はない。

『クワイエット・プレイス』脚本家×製作サム・ライミ×主演アダム・ドライバーによるSFサバイバル・スリラー
<脱出>か、<絶滅>か――。

SONYのサイトから引用

「クワイエットプレイス」の究極状況づくりと物語展開の意外性はすばらしかった。その脚本家の作品となれば期待も高くなります。さらに、おもしろい映画作りの名人サム・ライムの製作ですから安心感も十分です。

スタッフ

監督/脚本/製作 :スコット・ベック
監督/脚本/製作 :ブライアン・ウッズ
製作 :サム・ライミ

キャスト

ミルズ :アダム・ドライバー(日野 聡)
コア :アリアナ・グリーンブラット(諸星 すみれ)

同上

ミルズは宇宙船に乗り込み、宇宙を探査する長いミッションに出ていた。しかし航行中、予期せぬ小惑星群と衝突して船体が損傷、未知の惑星に墜落する。生存者はミルズのみ。どこかに切り離されたであろう脱出船を探すため、未知の惑星を捜索するミルズは、一人の少女・コアが生存しているのを発見する。
二人が不時着したのは、6500万年前の地球――。
そして・・・恐竜を絶滅させたという巨大隕石が、あとわずかで地球に衝突しようとしていた――。

同上
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感想(ネタバレ注意)

主人公のミルズは地球外の人間。冒頭その惑星での家族の会話が、普通に英語なので異星人感は全く感じられません。これをスターウォーズのエイリアン達のように独特の言語でやることはできなかったのかなあと思います。

先日観た「ナポレオン」も終始英語でしゃべるので、フランス人感は全くないわけです。

映画のわかりやすさ的には、なじんだ言語で語らせることで観る者の理解は深まりやすくはありますが、リアリティは減じます。

本作の場合は、後に出会う少女が理解できない地方言語を使うので、さらに観客にとっては複雑でわかりにくくなるため、ミルズらには英語を語らせるのはそのための配慮かも知れません。いやむしろそうでないと、少女との言語疎通ができないことが際立ってこなくなる可能性も高くなりますね。本作のやり方は正解だと考えられます。

ミルズの乗る宇宙船はもろ地球的です。飛行機型。映画「エイリアン」の異星人の宇宙船のような独特の形状はしていません。これも、観客をミルズと同じ立場に立たせるための方策なのかも知れません。ミルズが異星人であることを忘れさせて、観客と同化させる。観客がミルズと同じ惑星人の立場になるように考えられたことでしょう。

小惑星との衝突で宇宙船は6500万年前の地球に不時着。この「65」ミリオンが題名になっています。人類誕生前の恐竜時代です。しかも恐竜時代の最終期。その理由は映画の終盤でわかります。

コールドスリープしていた仲間達は全員死亡し、ミルズと少女だけが生き残り恐竜たちの世界をサバイブしていきます。

前半は小さめの恐竜たちとの戦いが多く、徐々に巨大になっていきます。小出し作戦です。

恐竜だけでなく、気持ちの悪い昆虫にかまれたり、洞窟に閉じ込められたり、底なし沼にはまったり、木から落ちて肩を脱臼するなどアダム・ドライバーは徹底的にひどい目に遭います。

洞窟のシークエンスでは、恐竜がいつ出てくるかというホラー要素が満載で非常に怖い。

互いに言葉が通じない二人はいらだちから対立的になることもありますが、徐々に心を通い合わせていく点が新しい。二人は助けたり助けられたりで苦境を乗り切って行きます。子どもが従属的でないのがいいですね。

クライマックスは、隕石落下のタイムリミットに加え、まってましたのTレックス登場です。間欠泉の複線も回収され、少女の大活躍でこのハラハラドキドキのサバイバルを生き延びていきます。

たった二人の登場人物にしぼり、精緻なCGによる各種恐竜の描写に資金を集中することですばらしいシチュエーション作品に仕上がっています。

善人さがあふれ出てくるアダム・ドライバーのキャスティングも最適だし、少女の意思の強そうな表情も展開にそぐうもので納得できます。

samon
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あまり期待せずに観ただけに、大満足の一作でした。あなたもSF恐竜サバイバルをどうぞお楽しみください。amazonプレミアムでぜひ。

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