黒川博之著「てとろどときしん」読了しました。大阪府警捜査一課の刑事たちの活躍を描く短編集である。中でも黒マメコンビの漫才のようなやりとりが楽しい。「腹減った。何か食べまひょ」はその後の「桃源」へとつながるDNAである。変形型の、刑事とその嫁さんのコンビも印象的。嫁はんの「照ちゃん」にまったく頭が上がらない刑事が楽しい。刑事本人もそれを楽しんでいるところがまたいいね。犯人視点からの作品も有り、様々な試みを行っている。「てとろどときしん」はふぐの毒のこと。現在黒マメコンビによる著者のデビュー作「二度のお別れ」を読んでいる。あ、ブックバトン5冊目かな。
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