プロコフィエフ作曲「弦楽四重奏曲1番と2番」「2つのバイオリンの為のソナタ」を聴きました。演奏はハーゲン弦楽四重奏団。プロコフィエフらしいリズムの饗宴、そして緩徐楽章の叙情性が素晴らしい。プロコフィエフはピチカートの使い方がとても上手だ。各楽器が埋もれることのない明晰さで、弱音のピッツまで効果的にきこえる。彼の自伝を読んでいると、稀代の天才ながら、友達に嫌われそうなヤツだというのも感じられてくる。なかでも、ペテルブルク音楽院時代には、「全員の授業中のミスをきれいに統計図表化する」なんてことをやっていて、全員の怒りをかっていた。ミスがあまりにはっきり彼の耳に聞こえたのだろうなあ。彼の学生時代の作品の中に「ペスト流行期の酒宴」というのがある。長崎はまん延防止が解除され「コロナ流行期の酒宴」が少し戻って来るかと思うと嬉しい。プロコフィエフの「ペスト・・・」はいったいどんな音楽かは知らないけれど。
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