「初代ゴジラ」「諫早交響楽団のブルックナー」日曜日の出来事

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samon
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11月6日に平和国際映画祭にて「初代ゴジラ」観賞。13日に諫早交響楽団の「ブルックナーの5番」を鑑賞しました。毎週イベントがあって楽しい芸術の秋です。

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長崎平和国際映画祭

長崎発のMICE施設「出島メッセ」に初めて入りました。オープンは昨年の9月でしたから、遅れてますね。内部はグレーを基調とした落ち着いた内装です。広大で天井が高く、平地の狭い長崎には珍しい作りです。福岡にちょっと追いついたかなと思います。

2階のコンベンションホールで「初代ゴジラ」は放映されました。巨大なロール式のスクリーンに35ミリスタンダードの画面が映されます。映画館並みで映像もクリアであり。満足のいくものでした。

しかしながら、音響があまりに響き過ぎて明瞭に聞こえません。これはいけません。問題ありです。立派なスクリーンとプロジェクタをもっと活用するためには、音響の改善が必須だと思います。そうしないと、音が悪いのでだんだん映画等の放映はなされなくなる可能性があります。大至急の改善を望みます。

さて、「初代ゴジラ」実はちゃんと観たのは、今回が初めてです。お恥ずかしい。ゴジラの口は醜く歪み、目は小さく白目がちで、体表はケロイドそのものであり、非常に怖かったです。1954年公開当時に観た人たちの恐怖感が容易に想像できます。

人間達のドラマも、うつむきがちの志村喬、少し浮き気味の河内桃子、若々しい宝田明、そして最も印象深いいつも汗ばんだマッドサイエンティスト平田昭彦のアンサンブルがすばらしい。ドラマが出過ぎることなく、怪獣のシーンとうまくバランスが取れていると思いました。

そして、ラストの志村喬(生物学者)の言葉「人間が核実験を行うたびに、またゴジラがやってこないとも限らない」という人間の愚かさへの警鐘が心に響きます。

ロシアや北朝鮮の状況を見るに、「ゴジラがやってくる(人類滅亡)」の可能性はより高くなっている感じがします。どうして、人間はこれほどまでに成長しないものなのでしょうね。

ここまで、考えさせてくれる「初代ゴジラ」を上映映画に選択した平和国際映画祭のもくろみは成功しているといってよいでしょう。さて、私は何ができるのだろうか。

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諫早交響楽団定期演奏会

毎年熱のある名演を提供してくれる諫早交響楽団。今年は大曲「ブルックナーの第5交響曲」を聴かせてくれました。70分くらいもある長い曲なので、プログラムは交響曲の他は、ヨハンシュトラウス二世の有名な「美しく青きドナウ」だけです。

指揮者の解説があり、ブルックナーとシュトラウスはほぼ同時期を生きた作曲家ですが、その音楽の方向性が大きく違っていたとのことでした。そのことがわかるとおもしろいプログラミングだと思います。気楽に聴ける気持ちの良いワルツと厳格で巨大な構築物の対比が感じられました。

しかし、以前から私はどうしてもブルックナーの交響曲が肌に合わないのです。何度も挑戦していますが、途中でレコードやCDを止めてしまいます。

そういうわけで今回の熱演も私にはどうにも居心地悪い70分でした。私にはどの楽章もおんなじ事を繰り返しているように思えてしまいます。もちろん速さやリズムは変わるわけですが、結局は大きくなったり小さくなったりと金管楽器が吠える、その繰り返しに思えてしかたがありません。

プレイヤーの皆さんは必至に演奏していることがよく分かります。特に弦楽器のトレモロはその熱量が伝わってきますが、音としては金管にかき消されて聞こえないので、お疲れ様だなーと思ってしまいます。プレイヤーの皆さんには十分な達成感があるのだろうとは思いますが。

というわけで、当方の都合により、楽しめなかった時間でした。ごめんなさい。

指揮者の方の解説はわかりやすくおもしろいのですが、ちょっと長かったかな。コンサートは2時間半以上かかっていました。指揮者がブルックナーの交響曲を「ドバイの世界一の超高層ビル」に例えていましたが、私にとっては芸術的に最高のものとはとらえていません。まあ、好き嫌いの問題です。

samon
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秋の日曜日、毎週楽しくイベントを過ごさせてもらい幸せです。これからも、映画にコンサートにと積極的に動き回りたいと思います。「決心と行動」バビロンの大富豪に教えてもらったことを胸に。

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