トヨタの「全方位戦略」の解説をTVで観ました。
2030年までに350万台のEV(電気自動車)を生産販売するというもの。これに4兆円を投入するとのことです。脱炭素社会へ向けて先導役を務めようとする意欲満々です。しかし、すべてをEVにするわけではなく、並行して「ハイブリッド車」「水素電池車」も生産販売するようです。これにも、4兆円を投入するとのことです。なぜ、非EVも生産するのでしょうか?それは、トヨタの販売地域が前世界におよび、地域によってはEVが適さない地域もあるからです。
例えば、高温の地域や逆に低温の地域では、EVのバッテリーの性能が著しく阻害されるそうです。また、電力供給が弱かったり、バイオ燃料の利用が多かったりなど、その国の事情があります。それらへも対応していこうというのが、トヨタの「全方位戦略」というもののようです。世界のトヨタとしては妥当な戦略だと評価されています。
未来を見据えた日本企業トヨタに期待するところは大きいのですが、株の世界をみてみると、右肩上がりに年々成長していく米国株に対し、水平線のような日本株という現実があります。これは、人口増加を繰り返す米国に対し、人口が減少していく日本のしかたのない現実かもしれません。
米国株だけに投資をする方も多いようです。けれど・・・。
一方、長期投資的な観点から、「日本株への投資は、もういらないのではないか」と言う個人投資家が実は増えている。その主な理由は①予想される日本経済の成長率の低さや、日本企業の企業統治の改善がなかなか進展しない②アメリカをはじめとする海外企業の株式時価総額の拡大に対して日本企業の時価総額が見劣りするようになり、そのことから生じた世界の株式市場の中における「日本株」の地位が低下している、といったことだ。
東洋経済ONLINEより引用
なかなか期待できない日本の株式会社の状況であるわけですが、日本人として応援したいなあという気持ちは、冒頭のトヨタの未来志向を知るとなおさらに高まってきたりします。日本にはどんな企業ががんばっているのだろうか?ふいにそんな気持ちになってしまいました。
そこで、ついに買ってしまいました「会社四季報 新春号」。しかも、目にも優しいワイド版。しかし、このデータが並んでいるだけの分厚い本は、どうやってみればいいのだろうか。そんなド素人の私には魅力的に見える書名の本が、図書館で見つかりました。その名も「ど素人が読める会社四季報の本」。本当に読めるんかな-。一抹の心配もありますが、日本の企業の世界にちょっと目を向けてみようかなと思います。
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