「プレデター バッドランド」孤高の捕食者を主人公にすえた新作ははたして

Movie
スポンサーリンク
samon
samon

公開第2週だが、2Dゆえか小さめのスクリーン。

スポンサーリンク

結論

プレデターを主人公にし、アンドロイドとのバディ冒険物語はワクワク見られるが、ディズニーっぽいかわいいキャラだけはちょっと受け付けず

スポンサーリンク

概要・あらすじ

シリーズ初、プレデターが主人公の完全なる新章。誇り高き戦闘一族から追放され、宇宙一危険な「最悪の地(バッドランド)」に辿り着いた若き戦士・デク。次々と敵に襲われる彼の前に現れたのは、上半身しかないアンドロイド・ティア。「狩り」に協力すると陽気に申し出る彼女には、ある目的があって――。「究極の敵」を狩って真の「プレデター」になれるのか、それとも「獲物」になってしまうのか。規格外のコンビが挑む、究極のサバイバルSFアクションが今始まる!

公式HPより引用

スポンサーリンク

感想

神秘のヴィランキャラクター「プレデター」これまで人類がこの恐るべきハンターと必死で戦う姿が描かれてきました。今回初めてそのプレデターを主人公とする作品がとうとう公開されました。楽しみにしていたので、公開日の3日後に劇場に駆けつけました。が、朝8時からの回の部屋は小さめ。

これは2D版ゆえでしょうか。別の大きめの部屋ではIMAX版で上映されています。課金の大きさがその対応に表れるのは当然でしょうが、誰もが同じスクリーンにワクワクしたシンプルな昭和の映画館が懐かしく思い出されます。いつ入ってもいいし、何回見てもよかった。自由でしたね。

さて、アバンタイトルはプレデター一族の外れ者デク(木偶?)と優秀な兄とのブレードバトル。暗い画面に剣の赤い光がひらめく。すぐ想起するのはスターウォーズのビームサーベルチャンバラです。プレデター語での会話も頻繁です。しゃべりすぎるのは説明的なシナリオとして嫌われがちですが、冒頭からそれで飛ばします。

そこまでがアバンで、タイトルがバーンと画面全体に出てバッドランド(最悪の地)でのアドベンチャーにつながります。燃えますねえ。予告編で何度も見た肉食植物の蔦との戦いが展開し、その後今回の目玉でもある上半身だけのエル・ファニング(ティア)との出会いと道連れの旅がはじまります。

ティアはウェイランドユタニ社製のアンドロイド。エイリアンワールドとの交差がここで出てきます。「エイリアンVSプレデター」で二つの世界は交差済みではあるのですが、20世紀フォックスのドル箱作品が本作でもクロスするのがおもしろいですね。

冒頭から頻繁な会話が交わされる映画でしたが、ティアはそれに輪を掛けるように超おしゃべりです。特に出会いのシーンでの自動翻訳のチューニング後の洪水のようなティアのセリフが彼女の好奇心旺盛で感情豊かな性格を描き、見る者はがっちり捕らわれてしまいます。

これで地球外エイリアンと地球製アンドロイドの異色バディの誕生です。彼らの助け合いながらの冒険はやはりワクワクものであったのは間違いありません。バッドランドの異形の生物たちも大好物ですね。特にカミソリ草の草原は想像だにしなかったもの。

ところがバディの仲間に加わるアルマジロ系の生き物は違和感ありありでした。プレデターのダークな世界がディズニーのかわいさキャラで薄められる感じがしました。かわいいのにめっちゃ強くて成長するとあれになるという意外性がプレデター初見の人には魅力的に見えるかも知れませんが、初代プレデターから見続けているファンには「うーん」という感じではないでしょうか。

後半の武器を奪われたデクたちが、異形の生物たちをDIYして戦うところは、第1作のシュワルツネッガーがジャングルの植物などを使って罠を作っていくことのオマージュを感じさせて大変萌えました。鰻系生物がショルダーキャノンの代わりになるのは大爆笑です。

飽くまでいつも悪役のウェイランドユタニのアンドロイドやマザーとの戦いになるわけですが、エイリアン2のパワーローダーが巨大化して登場するのもオマージュなのでしょう。エイリアン2を知っている観客は大喜びです。白と黄色のカラリングも同様でした。

ティアの上半身下半身分離戦闘も笑ってしまいます。ギャグの要素も織り込みんでいるのは映画のエンタメ性を高めてくれます。

異色のバディもの、過去のオマージュ、ギャグの要素それにかわいいキャラも加えてあらたなプレデター作品として見事に完成されているように思えます。ただプレデターの神秘性やハンター精神などに魅力を感じていたこれまでのファンにとってはかなり違和感は残ると思われます。

私自身はそれほどのこだわりはないのですが、かわいいキャラだけはちょっと受け付けない感じでした。

samon
samon

人間が誰も出てこないエイリアンとアンドロイドだけの世界観。楽しめるSF作品です。ぜひご覧ください。これを最初に見る人は、次は初代「プレデター」をオススメします。

コメント

タイトルとURLをコピーしました