後藤美紀さんからのブックバトンも兼ねます。「チェロの100年史 1740~1840年の技法と演奏実践」ヴァレリー・ウォルデン著 松田 健 訳」。ウィスペルウェイの演奏する非常に音程の良いバッハの無伴奏を聴きながら読み進めました。この100年間の演奏家がはじめに並べられるが、知らない人もいっぱいだ。ボッケリーニや教則本で苦しめられるドツアゥアー、クンマーはしっていても、チェロの発達これほどの人々がいたのかと驚くばかりだ。第2章の始めには、揺れ動く楽器のサイズとストラディヴァリにより確定されていく楽器の大きさの変遷が語られる。ちなみに「最も美しい」とされたストラディヴァリ「デュポール」のサイズは、長さ759mm、下幅441mm、上幅346mmである。最後は美しさとなるのである。
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